折り紙をすることで認知症予防に?!みんなで楽しく認知症を予防しよう!!
突然ですが、皆さんは【折り紙】をした経験はありますか?
昔からあるもので、皆さん一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
実は折り紙は認知症予防に繋がるとても良いものなのです!!
今回は、なぜ折り紙をすると認知症に効果があるのか?についてお伝えしていきます。
気になる方は是非、最後までご覧ください。
▼この記事を読んで欲しい方
- 認知症を予防したい方
- 認知症がどどのようなものかわからない方
- 認知症が気になっている方
- 認知症予備軍の方
- 認知症になりたくない方
- 身近に認知症の人がいる方
- 健康寿命を延ばしたい方
- 折り紙が好きな方
- 幼少期に折り紙を良くしていた方
▼この記事を読んで分かること
- 認知症とはどのようなものなのか?
- 認知症の種類にはどのようなものがあるのか?
- アルツハイマー型認知症の病態と症状について
- レビー小体型認知症の病態と症状について
- 脳血管性認知症の病態と症状について
- 実際に日本人の認知症はどのくらいるのか?
- 折り紙をすると認知症予防になるのはなぜなのか?
- 折り紙の脳への効果とはどのようなものなのか?
- 更に効果を高めるためにはどのように行うべきなのか?
そもそも認知症とはどのようなものなの?
まずはそもそも、認知症とはどのようなものを指しているのか?についてお伝えしていきます。
少子高齢化が進み、高齢者が年々、増加している環境で、認知症になる方も年々増加しています。
身近に認知症の方がいるという方もいらっしゃるかもしれません。
認知症と聞いて、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
- 物忘れが多い人のこと?
- すぐに怒ってしまう人のこと?
- 妄想癖が強い人のこと?
様々なイメージがあると思います。
認知症とは…
様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなることで、様々な障害が起こり、日常生活に支障が出ている状態のこと
を指しています。
あまり知られていませんが、実は認知症は病名ではなく”症候群”なんです。
では、”症候群”とは何でしょうか?
症候群とは…
を指しています。
つまり、認知症は医学的に明確な診断がつけられず、原因もはっきりしていないということです。
認知症の種類にはどのようなものがあるのか?
では、実際に認知症にはどのようなものがあるのか?をお伝えしていきます。
認知症は大きく分けて3つの種類が存在しています。
- アルツハイマー型認知症
- レビー小体型認知症
- 脳血管性認知症
の3種類です。
では、それぞれの認知症がどのような病態で、どのような症状があるのかを見ていきましょう。
アルツハイマー型認知症
【病態】
老人斑や神経原線維変化が、海馬を中心に脳の広範囲に出現する病態。脳の神経細胞が徐々に死滅していく状態
【脳の変化】
海馬を中心に脳の萎縮がみられる
【主な症状】
・認知機能障害
・徘徊
ものを盗られたという妄想
【経過】
初期症状は記憶障害で、徐々に広範な障害へと進行する
レビー小体型認知症
【病態】
脳内にレビー小体という特殊なものができることで、神経細胞が死滅してしまう病態
【脳の変化】
はっきりとした脳の萎縮はみられないことが多い
【主な症状】
・認知機能障害
・パーキンソン症状
・抑うつ状態
・妄想
・自律神経症状
・睡眠位の異常言動
【経過】
調子の良い時と悪い時を繰り返しながら進行する。稀に急速に進行することもある
脳血管性認知症
【病態】
脳梗塞、脳出血などが原因で、脳の血液循環が悪くなり、脳の一部が壊死してしまう病態
【脳の変化】
脳が壊死したところが確認できる
【主な症状】
・認知機能障害
・手足痺れ、麻痺状態
・感情コントロール制御困難
【経過】
原因となる疾患によって異なるが、段階的に進行していくことが多い
平成23年~24年にかけて厚生労働省が実施した調査によると上記3つの認知症の中では、アルツハイマー型認知症が最も多く、全体の60%前後はアルツハイマー型認知症と言われています。
それ以外の20%が脳血管性認知症で、4%前後がレビー小体型認知症とされており、レビー小体型認知症が最も少ない病態となっています。
実際に日本人の認知症はどのくらいるのか?
少子高齢化が進む中で、認知症の高齢者は年々、増加しています。
65歳以上の高齢者のうち、約15%の人は認知症を発症していると言われています。
*軽度認知障害と呼ばれる、認知症の初期状態の割合は約13%と言われています。
上記を合わせて考えると65歳以上の4人に1人は認知症の恐れがあるということになります。
更に、来年2025年には認知症、認知症予備軍の割合が更に増加すると言われており、65歳以上の3人に1人が認知症とも言われています。
年々、増加していることを考えても、発症する前にできるだけ予防をしておくことが重要と言えるでしょう。
*軽度認知障害
Mild Cognitive Impairment:MCI
健常者と認知症の中間にあたる状態を指す。
いわゆるグレーゾーンのことを示しており、認知機能(記憶力や言語能力、判断力など)には多少の問題が発生しているが、日常生活には支障なく、暮らしている状態のこと。
軽度認知障害の段階でいち早く、異変に気付き、対策を実施することが重要です。
折り紙をすると認知症予防になるのはなぜ?
認知症がどのようなものなのか?を把握したところで、なぜ折り紙をすると認知症予防になるのか?というメインテーマに入っていきましょう。
折り紙をするという過程が「心理療法の回想法に類似している」と言われています。
回想法とは、アメリカの精神科医によって開発されたものです。
高齢者の過去の思い出に共感し、その思いを傾聴する内容のもので、昔の懐かしいものに触れたり、再体験を行うことで、これまでの経験を振り返り、自然と穏やかな表情や感情を取り戻すことができます。
過去の思い出を再体験することで、自己肯定感や、良い記憶を取り戻すことが可能となります。
ここで、認知症を患ってしまった高齢者は物忘れが激しかったりと脳の認知機能が低下することで、最近の思い出やついさっき食べたものすら忘れてしまうこともあります。
更に、認知症の高齢者の特徴として、新しい出来事を覚えることが出来ないという点があります。
ですが、認知症の高齢者でも「過去の思い出」は脳内にしっかりと記憶されているのです。
そのため、過去に経験したことがある「折り紙」を通じて、過去の思い出を蘇らせて、脳の活性化を促し、行動力や注意力などを強化することが出来ます。
そのため、認知症には折り紙が効果的と言えるのです。
折り紙の脳への効果とはどのようなものなのか?
折り紙を行うことで得られる脳への効果は大きく3つあります。
- 達成感・幸福感
- 空間把握能力
- 集中力
上記の3つの効果を得ることが出来ます。
達成感・幸福感
たった1枚の紙から様々な作品を作ることができるという点が大きなメリットです。
平面のものから立体のものを作ることを達成する中で、脳の前頭葉を刺激し、認知症予防に繋がるとされています。
空間把握能力
様々な作品をつくる過程で、どのようなものを折るにしても1回だけ折る、同じ方向にだけ折るということは少なく、様々な形に様々な方向に折る作業を続けることで、前頭葉を刺激し、空間把握能力を養うことが出来ます。
その結果脳が刺激され、認知症予防に繋がるのです。
集中力
認知症になるとひとつのことを続けるということが苦手になり、集中力の欠如が多く見られます。
そんな中で、折り紙を行うことで脳の感覚野、運動野を直接刺激し、脳を活性化することが出来ます。
その結果、集中力が継続し認知機能の低下を抑制することが出来るのです。
更に効果を高めるためには?
上記の内容から、折り紙は認知症に効果的であるということが分かってきたかと思います。
では、ただ折り紙を折るだけでなく、更に効果を高めるための方法をお伝えしていきます。
今回ご紹介するのは2つ
- できなさそうでできるものを折る(レベルの調整)
- 誰かと一緒に折る(コミュニケーションの構築)
上記2点が更に効果を高めるためのポイントとなります。
できなさそうでできるものを折る(レベルの調整)
折り紙を折る中で、手先を使い、1枚の平面の紙から立体のものを作る過程で空間把握能力を養うことができるとお伝えしましたが、ここで重要になるポイントは簡単すぎるものは作らないということです。
ただ、三角形に折るだけでできる平面の犬を作るだけでは、立体物をつくることにはならず、意図している効果を十分に得ることができません。
すぐに出来てしまうような簡単なものではなく、少し考えながら立体物をつくることが出来るレベルを上手く選択して折り紙を行うことで、より認知症に対して効果を得ることが出来ます。
※対象者によってレベルが異なりますので、その方に適したレベルを見極めて実施しましょう
誰かと一緒に折る(コミュニケーションの構築)
1人で折り紙をするよりも、誰かと一緒に折ることで自然とコミュニケーションをとることができ、認知症に対して効果的ともいえます。
特に、幼少期に折り紙を好んでいた方や、折り紙を得意としている方にとっては、誰かに教えるという過程も発生するかもしれません。
誰かにものを教える、伝えるということは認知機能にとってとても重要な視点であり、コミュニケーションを取りながら一緒に楽しく折り紙をすることで、より効果を得ることが出来ます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は折り紙を折ることで、認知症予防になるという内容をまとめてきました。
実際に近年は少子高齢化が進み、高齢者が年々、増加している状況です。
来年2025年には、3人に1人は認知症・認知機能障害と言われていますので、早い段階から脳を活性化して、認知症を予防していきましょう。
スマートウェイ、スマートスタジオではお友達や、ご家族で一緒にご利用いただくことも可能です。
1人で運動するよりも、誰かと一緒に運動を行うことで、自然とコミュニケーションをとることもでき、脳の活性化を促すこともできますので、身近にまだ運動をしていないという方がいましたら是非、誘ってみてくださいね!!
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に所属する、健康運動指導士トレーナーのタケムラです。
内科系疾患・整形外科疾患・予備軍の方に向けた健康増進施設、指定運動療法施設にてトレーナー従事中
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