“気をつける健康”に疲れてしまった人へ
「健康のために気をつけているはずなのに、なんだかしんどい」
この言葉を口にする人は、決して少なくありません。
食事に気を配ってきた。
間食も我慢してきた。
運動も、できる範囲で続けてきた。
それなのに、体調はすっきりしない。
疲れが取れない。
気持ちが重い。
「これ以上、何を頑張ればいいの?」と感じている。
もしあなたが今、そんな状態にあるなら、
まず伝えたいのはひとつだけです。
あなたは怠けているわけでも、意識が低いわけでもありません。
ちゃんとやっている人ほど、消耗に気づきにくい
健康管理というと、多くの人は「足す」ことを考えます。
運動を増やす。
食事内容を整える。
甘いものを控える。
夜遅くに食べないようにする。
どれも間違いではありません。
むしろ、とても前向きで、努力のいる行動です。
ただ、その一方で、
知らないうちに削られているものがあります。
それは、
エネルギー、休息、心の余裕。
これらは目に見えません。
体重や血液検査の数値のように、
はっきりとした指標もありません。
だからこそ、
「ちゃんとできている人」ほど、
自分が消耗していることに気づきにくいのです。
健康のための行動が「義務」になってしまうとき
最初はきっと、
「体調を良くしたい」
「将来のために」
そんな前向きな気持ちだったはずです。
でも、いつの間にか、
・守れないと罪悪感
・崩れると自己嫌悪
・食べるたびに評価
そんな感覚に変わっていくことがあります。
「これは食べていいのかな」
「今日は運動できていない」
「また理想通りにできなかった」
健康のための行動が、
自分を縛るルールになってしまう。
この状態が続くと、
体よりも先に、心が疲れてしまいます。
頑張りすぎは、体にもきちんと影響する
ここで一つ、
あまり語られないけれど大切な話をします。
頑張りすぎた健康管理は、体調不良につながることがある。
これは精神論ではありません。
食事量が少なすぎる。
エネルギーが足りていない。
常に「気をつけなければ」という緊張がある。
こうした状態が重なると、
体は「守り」に入ります。
疲れやすくなる。
冷えやすくなる。
眠りが浅くなる。
回復に時間がかかる。
「ちゃんと気をつけているのに調子が悪い」
その裏側で、
体が必死にバランスを取ろうとしていることも少なくありません。
真面目な人ほど、頑張りすぎてしまう理由
頑張りすぎてしまうのは、
意志が弱いからでも、知識が足りないからでもありません。
むしろその逆です。
・言われたことをきちんと守る
・周りの期待に応えようとする
・自分より他人を優先しがち
こうした特徴を持つ人ほど、
健康管理でも「ちゃんとやろう」とします。
そして、日本では
「努力=良いこと」
「我慢=美徳」
という価値観が根強く残っています。
だから、しんどくなっても、
「まだ頑張りが足りないのかも」
と自分を責めてしまう。
でも本当は、
もう十分、頑張ってきた人がほとんどです。
情報が多すぎる時代の、健康の難しさ

今は、健康情報が簡単に手に入る時代です。
SNS、動画、記事、広告。
「これが正解」「これはNG」
そんな情報が毎日のように流れてきます。
それ自体は、悪いことではありません。
ただ、問題は
**情報を“自分に当てはめすぎてしまうこと”**です。
年齢も、生活も、体質も違うのに、
同じ正解を求めてしまう。
結果、
「自分はできていない」
「もっと頑張らなきゃ」
という感覚が強くなっていきます。
健康管理が、
安心のためではなく、不安の種になってしまう。
これは、とてももったいないことです。
実は私自身、自分の専門分野以外の情報にはかなり踊らされやすいほうなのですが、頭が混乱してきた時はデジタルデトックスをするようにしています。
デジタルデトックスとは、スマホやパソコン等のデジタル機器を一定期間意識的に手放し、情報過多やオンライン依存による心身の疲労を軽減する活動のことを言います。
主な効果として、目の疲れや肩こりの解消、ストレス軽減、集中力向上、睡眠の質の改善などが挙げられる、とてもおすすめの対策法ですよ。
「もっと頑張れば良くなる」は、本当だろうか
調子が悪いと、
人はついこう考えがちです。
「まだ足りないのかも」
「もっとストイックにならないと」
「もう少し我慢しないと」
でも、すでに疲れている人に必要なのは、
追加の努力ではありません。
むしろ、
少し食べる。
少し休む。
少し緩める。
そのほうが、
体は素直に反応してくれることがあります。
食べなさすぎは、静かに体を削る
「食べ過ぎは良くない」
これは多くの人が知っています。
でも、
食べなさすぎのリスクについては、
あまり語られていません。
エネルギーが足りない状態が続くと、
体は省エネモードになります。
・代謝が落ちる
・体温が下がる
・疲れやすくなる
・気力が湧かない
「頑張っているのに調子が出ない」
そんなときは、
実は単純に足りていないだけ、
ということも少なくありません。
「ゆるめる」は、逃げではない
誤解してほしくないのは、
「何も考えずに好き放題しよう」という話ではない、ということです。
そうではなく、
続けられないやり方は、健康管理とは呼べない
という話です。
疲れている日は休む。
お腹が空いたらちゃんと食べる。
外食の日があっても引きずらない。
こうした選択は、
決して甘えではありません。
むしろ、
体と対話しながら調整している、
とても健全な行動です。
管理栄養士として、大切にしていること
私が栄養の相談を受けるとき、
最初に見るのは
「どれだけ気をつけているか」ではありません。
・その人の生活
・ストレスの程度
・続けられるかどうか
ここをとても大切にしています。
正解に近づくことよりも、
崩れても戻れること。
それのほうが、ずっと重要です。
健康は、コントロールするものではない

健康は、
完璧に管理できるものではありません。
日によって、体調は変わる。
気分も、環境も変わる。
だからこそ、
「いつも同じでいなきゃ」と思わなくていい。
揺れながら、調整しながら、
付き合っていくものです。
続けられることが、いちばんの正解
健康管理に、たった一つの正解はありません。
大切なのは、
今の自分にとって無理がないかどうか。
もし最近、
「頑張っているのにしんどい」と感じているなら、
それは休むサインかもしれません。
気をつけすぎなくて大丈夫。
あなたの体は、ちゃんと頑張っていますよ。
スマートチェーン所属管理栄養士です。
オンラインお食事指導”ミナオス”を担当しています。
ダイエットにおいて食べてはいけないもの、絶対に食べないといけないものはありません。
バランス良い食べ方を知り、一生モノのダイエットを手に入れましょう!