これができれば痩せる!食生活の10のこと
「痩せたいのに痩せない」「頑張っているのに体重が動かない」と感じている人ほど、食事を“頑張り方”で解決しようとしています。
たとえば
- 糖質を抜く
- 夜は食べない
- サラダだけにする
- プロテインだけにする
どれも一時的には体重が落ちることがありますが、長い目で見ると、反動が大きかったり、代謝が落ちたり、間食や暴食につながったりして、結果として痩せにくい体と生活を作ってしまうことが少なくありません。
逆に、減量がうまくいく人の食事を見ていると、派手なことはしていません。流行にも乗っていません。
ただ、共通しているのは「栄養バランスの土台が安定していること」。
つまり“体が痩せる方向に向かう条件”を整えているかどうかです。
ここでは、実際に差が出やすいポイントを10個にまとめます。
10個すべてを完璧にやる必要はありませんが、痩せない人ほど、きっとどこかが抜けています。
「できていないところが1〜2個ある」くらいなら修正可能です。
「いくつも抜けている」ほど、努力の割に結果が出ずに苦しんでいるかもしれません。
健康的な減量方法ができているかどうかのチェックリストとして是非使ってみてください。
① 主食を抜かないこと
減量を始めると、主食を減らすことが最初の選択になりがちです。
糖質は太る、夜は抜いたほうがいい、主食を食べると眠くなる、そんな情報が多いからです。
しかし、主食を極端に減らすと、体はエネルギー不足に傾きます。
エネルギー不足が起きると、まず日中の集中力が落ち、疲れやすくなり、活動量が下がりやすい。
さらに、脳は不足を補うために“手っ取り早いエネルギー”を求めるので、甘いものやスナック、脂っこいものが欲しくなりやすくなります。
ここでよくあるのが「主食を抜いているのに、なぜか間食が増える」「夜になると我慢が切れてドカ食いする」という現象です。
これは意志の弱さではなく、エネルギー設計が破綻しているサインです。
痩せていく人は主食を抜きません。
抜くのではなく、量を“適量にする”ことで安定させています。
たとえば「毎食大盛り」から「普通盛り」にする、「朝と昼はしっかり、夜は控えめ」など、生活に合わせて調整する。
最低限のラインは、主食をゼロにしないこと。
主食を抜くよりも、主食の量を測れるようになるほうが減量は安定します。
具体的には、
- ごはんなら茶碗に軽く一杯(120g〜150g程度)を基準にして、活動量が少ない日だけ少し減らす
- パンなら菓子パンではなく、食パンやロールパンなど“主食としてのパン”を選び、たんぱく質と一緒に摂る
- 麺なら単品にしないこと
主食を抜かないことは、我慢を増やすためではなく、間食や暴食を防ぐための土台です。
ここが整うと、食欲が“乱高下”しなくなり、結果が出やすくなります。
② たんぱく質を毎食入れている

「たんぱく質は摂っています」と言う人は多いのですが、食事写真を見ると、実は毎食入っていないこと、入っていても量が不足していることが多いです。
特に朝は、パンとコーヒー、フルーツだけ、ヨーグルトだけ、というパターンがよくあります。
昼も、丼や麺で済ませてたんぱく質が少ない。
夕食だけ肉や魚を食べて、1日では摂れている気がしているのでしょう。
しかし、体にとって重要なのは“1日合計”より“配分”です。
たんぱく質は筋肉の材料であり、代謝を支え、満腹感を作る栄養素です。
朝が少ないと、日中の空腹感が強くなり、甘いものや間食に流れやすい。昼が少ないと、夕方にガス欠になり、帰宅後にドカ食いしやすい。
夕食だけ増やしても、1日の前半での不足を取り返せないまま、夜にカロリーが偏りやすくなります。
痩せていく人は、毎食「たんぱく源が見える」食事になっています。
最低限のラインは、毎食どれか1つのたんぱく源を入れること。卵、納豆、豆腐、肉類、魚、ヨーグルト、チーズ、枝豆、ツナ、サバ缶など、選択肢は多いです。
忙しい人ほど「一品で済むたんぱく源」を味方につけると強い。
朝なら卵+ヨーグルト、納豆ごはん+豆腐の味噌汁、チーズ+ゆで卵など。
昼はコンビニでも、おにぎりにサラダチキンやゆで卵を足すだけで、食欲の暴走を抑えやすくなります。
毎食の配分が整うと、体重が落ちるだけでなく、体調の波が減る人も多いですよ。
③ たんぱく質は「質」も見る

たんぱく質を意識し始めると、肉を増やす人が多いです。もちろん肉が悪いということではありません。
ただ、肉ばかり・加工品ばかり(ハム、ベーコン、ソーセージ、唐揚げ中心)になると、脂質が増えやすく、塩分も増えやすく、胃腸の負担が大きくなることがあります。
結果として、むくみやすい、疲れが抜けにくい、便通が乱れる、などが起きる人もいます。
ここで大事なのが“質”です。
痩せていく人は、肉だけでなく、魚・大豆製品・卵・乳製品などを組み合わせています。
魚は脂質の質が良く、特に青魚は脂質の種類が体にとって有利に働きやすい。大豆製品は手軽で、食物繊維も一緒に摂れやすい。
卵は使いやすく、朝食のたんぱく質不足を埋めるのに強い。乳製品は補食として便利で、甘いお菓子の代わりに置けることもあります。
最低限のラインは「肉だけ」「加工品だけ」にしないこと。
週の中で、魚の日、大豆の日を入れるだけでも変わります。
具体的には、サバ缶やツナ缶をストックする、豆腐を1丁常備する、納豆を冷蔵庫に入れる、冷凍の鮭や白身魚を用意する。
外食でも、揚げ物だけになりがちな人は、定食で焼き魚や豆腐系を選ぶだけで、食事が軽くなりやすい。
たんぱく質の質を整えると、減量が進むだけでなく、食欲の安定や肌・髪の調子など、体感面が良くなる人もいます。
④ 脂質を「無意識に」増やさない
脂質は太るから全部カット、というのも違いますが、問題は脂質が“無意識に”増えていることです。
たとえば、ヘルシーそうなサラダでも、ドレッシングが多ければ脂質が増えます。
鶏肉でも皮付きや揚げ調理なら脂質が増えます。
外食は基本的に油を使うので、同じメニュー名でも家庭より脂質が高くなりやすいです。
痩せない人ほど「自分は油もの食べてない」と言いながら、実際はドレッシング、マヨネーズ、ナッツ、チーズ、ラテ、スイーツ、揚げ物、炒め物などで脂質が積み上がっていることが多いです。
脂質は少量でもカロリーが高く、気づかないうちに摂取量が増える栄養素です。
ただし、健康的に痩せていく人は、脂質をゼロにしません。代わりに“どこで使うか”を決めています。
揚げ物は週に何回まで、ドレッシングはかける量を決める、調理油は計量スプーンで使う、など。
最低限のラインは「足し算で増やさない」こと。
たとえば、こってりした主菜(唐揚げ、焼肉、クリーム系)の日は、マヨネーズやドレッシングを控える。逆に、あっさりした主菜の日は、少し脂質を足してもいい。
脂質を“悪”と決めつけるのではなく、配分で整えることです。
⑤ 食物繊維をサラダ以外からも摂り入れる
食物繊維は、便秘のためだけの栄養素ではありません。
血糖値の急上昇を抑え、満腹感を持続させ、腸内環境を整えることで食欲の暴走を抑えやすくします。
①〜④までが完璧なのに痩せない人は、食物繊維が不足していることが多いです。
サラダを食べているつもりでも、量が少なかったり、冷たいものだけで続かなかったりすることもあります。
痩せていく人は、食物繊維を“いろんな食品から”摂っています。
きのこ類、海藻類、豆類、いも類、野菜、雑穀など、種類が増えるほど食事は安定します。
特におすすめなのが、きのこ・海藻を汁物や副菜に入れる方法です。
温かい汁物にわかめ、きのこを入れるだけで、食事の満足感が上がり、主食やおかずの食べすぎを防ぎやすい。
最低限のラインは「毎日どこかに食物繊維を入れる」こと。
サラダが苦手でも、味噌汁にきのこ、スープに豆、主食を雑穀にする、納豆やおからを使う、など手段は多いです。
食物繊維が増えると、間食が自然に減る人も多いので、食べる量を無理に削らなくても結果が出やすくなります。
⑥ 発酵食品を“痩せ目的”で使えている
発酵食品は腸内環境に良い、というイメージが強いですが、痩せる食生活においては「食事を整える部品」として使えるのが強みです。
発酵食品は、食事の満足感を上げたり、たんぱく質やミネラルの摂取を助けたり、味のメリハリを作ったりします。
食材の例としては、納豆・味噌・ヨーグルト・キムチ等があげられます。
納豆はたんぱく質と食物繊維を同時に補える。味噌汁は野菜や海藻、きのこを足しやすく、食事全体のボリュームを増やして満腹感を作れる。ヨーグルトは、甘いお菓子の代替として使いやすいです。
痩せない人ほど「とりあえずヨーグルト」になっていて、量が増えすぎたり、甘いフレーバーで糖質が多くなっていたりします。
痩せていく人は、発酵食品を“適量で、種類も多く、継続的に”取り入れています。
最低限のラインは「毎日ゼロにしない」くらいでOKです。
たとえば、朝に納豆、昼に味噌汁、夜にキムチ少量、間食にヨーグルト、など。
発酵食品はドカ食い防止の“整える要素”として使うと、食事がブレにくくなります。
⑦ 食事回数を極端に減らしていない
忙しい人ほど、朝を抜く、昼は軽く済ませる、そして夜にまとめて食べる、というパターンになりやすいです。
ここで「夜だけ気をつけます」となると、さらに苦しくなります。
なぜなら、欠食や食事量の不足は、後から必ずツケが回ってくるからです。
空腹が長引くと、脳は“早くエネルギーを補給したい”状態になり、甘いもの、脂っこいもの、濃い味を求めやすくなります。
そして夜に暴食、翌日に反省してまた食べない、という負のループが完成します。
痩せていく人は、食事回数を極端に減らしません。
3食きっちりである必要はないですが、欠食のまま放置しない。
たとえば、昼が遅くなる日は軽い補食を入れる(ヨーグルト、チーズ、ゆで卵、豆乳、バナナ+ナッツ少量など)。
最低限のラインは「長時間空腹を作らない」ことです。
食事回数を整えると、間食の頻度も落ち着きます。逆に、回数が崩れると、いくら栄養バランスを語っても実行できません。
まずリズムを整えることが、減量の入り口です。
⑧ 外食・付き合い・食べ過ぎた日の調整ができる

減量が続かない人ほど、外食や付き合いを「失敗」と捉えます。
そして「なかったことにしたい」「翌日は何も食べない」といった極端な調整に走ります。
でも、外食や付き合いは生活の一部で、ゼロにできない人がほとんどです。
痩せる人は、外食を前提に食生活を設計しています。
つまり“イベントとしての外食”ではなく“想定内の食事”として扱う。
たとえば、外食の日は主食を控えめにしてたんぱく質と野菜を確保する、揚げ物が多い日は汁物や小鉢でバランスを取る、など。
食べ過ぎた翌日も、ゼロにしない。極端に減らすと反動が来るので、通常のバランスに戻すことが最優先です。
最低限のラインは「翌日に戻す」こと。
外食の後に、食物繊維とたんぱく質を意識して、主食量を適量に戻す。食事を一食だけで捉えずに、1日単位、数日単位で調整する。
この視点が身につくと、付き合いが多い人でも痩せられるようになります。
⑨ 間食を“嗜好品”と“栄養補給”で分けている
間食=悪、と決めつけると、我慢→反動→過食の流れになりやすいです。
痩せる人は、間食を目的別に分けています。
疲れているから食べたいのか、空腹だから食べたいのか、口寂しいだけなのか、ストレス発散なのか。
この整理ができると、間食の選び方が変わります。
栄養補給としての間食なら、たんぱく質や食物繊維が入るものを選ぶ(ヨーグルト、チーズ、ナッツ小袋、ゆで卵、豆乳、プロテインが合う人ならそれも可)。
嗜好品としての間食は、ゼロにするのではなく“量を決める”。
個包装を選ぶ、週に何回までと決める、食後に少量だけにする、など。
痩せない人ほど、間食が「何となく」「手の届くところにある」「大袋で止まらない」になっています。
最低限のラインは「間食を無意識にしない」こと。
食べるなら、目的と量を決める。これだけで、余分なカロリーはかなり減ります。
⑩ 体重より「食事内容」を評価する
体重は結果で、日々の増減には水分や塩分、睡眠、ホルモン、便通などが影響します。
体重だけを見ていると、減っている日は安心して食べすぎ、増えた日は焦って制限し、結果として食事が乱れます。
痩せる人は、体重より食事内容を評価しています。
たんぱく質が毎食入ったか、主食量が極端になっていないか、食物繊維が入ったか、外食後に戻せたか、間食が無意識になっていないか。
つまり、今日コントロールできるものを見ています。
最低限のラインは「体重が増えた日に極端な制限をしない」こと。
やるべきは、食事バランスの点検と、いつもの型に戻すこと。体重が動かない停滞期も、食事の土台が整っていれば必ず抜けます。
逆に、土台が崩れていれば、どれだけ頑張っても結果は安定しません。
10個を一気にやらない、でも“穴”を放置しない
10個全部を明日から完璧にやろうとすると、続きません。
ここでの正しい使い方は、「自分に足りない要素を見つける」ことです。
たとえば、主食を抜いていたなら①から。
たんぱく質が夕食偏りなら②から。肉や加工品に偏るなら③。外食のたびに崩れて戻せないなら⑧。間食が止まらないなら⑨。食物繊維が少ないなら⑤。
全部を実践できなくても、1〜3個を整えただけで体重が動き始めることもありますよ。
残りは、生活が落ち着いたら足していけばいい。
減量は「特別なこと」ではなく「整った状態を続けること」です。
栄養バランスは“意識の高さ”ではなく“仕組み”

最後に強調したいのは、ここで挙げた10個は、意識の高い人だけができることではないということです。
むしろ、意識や気合でやろうとするほど続きません。
続く人は、食事を“仕組み化”しています。
朝食の定番がある、コンビニでの選び方が決まっている、外食後の戻し方が決まっている、間食のルールがある、冷蔵庫にたんぱく源がある、汁物で食物繊維を足す、こうした小さな仕組みの積み重ねが、結果を作ります。
痩せる食生活は、我慢ではなく、選択を簡単にすること。
だからこそ、まずは一つ、今日からできるところだけ整えてください。
たんぱく質を毎食入れる、主食を抜かない、汁物にきのこや海藻を足す、間食を目的別にする。
たった一つでも、食生活の軸ができると、体は痩せる方向に動き始めますよ。
スマートチェーン所属管理栄養士です。
オンラインお食事指導”ミナオス”を担当しています。
ダイエットにおいて食べてはいけないもの、絶対に食べないといけないものはありません。
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