最近流行中の【百日咳】とは?喘息との違いも徹底解説!

皆さんは【百日咳】という言葉を聞いたことはありますか?
最近は何かと話題になっている【百日咳】ですが、実際にどのようなものを指しているのか?どのような症状なのか?という細かい部分まで知っているという方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は【百日咳】について内容をまとめてご紹介します。
気になるという方は是非、最後までご覧ください。
▼この記事を読んで欲しい方
- 百日咳がどのようなものかわからない方
- 百日咳について詳しく知りたい方
- 百日咳にはどのような症状があるのかを知りたい方
- 百日咳がなぜ最近話題なのか知りたい方
- 百日咳と喘息の違いを知らない方
- 百日咳と喘息の違いを詳しく知りたい方
▼この記事を読んで分かること
- 百日咳の概要について
- 百日咳の症状について
- 百日咳の予防法について
- 百日咳がなぜ今日本で話題になっているのか
- 大人の百日咳の特徴について
- 百日咳と喘息の違いについて
- 百日咳と喘息の見分け方について
百日咳とは?基本情報まとめ
百日咳の概要
百日咳(英:Whooping Cough)は、ボルデテラ・パータシス菌(Bordetella pertussis)によって引き起こされる、非常に感染力の強い呼吸器感染症です。とくに乳幼児にとって重篤な病気になり得るため、ワクチン接種が推奨されています。
項目 | 内容 |
---|---|
原因菌 | ボルデテラ・パータシス(Bordetella pertussis) |
潜伏期間 | 約7~10日(最大21日) |
感染経路 | 飛沫感染(咳・くしゃみなど) |
主な感染時期 | 年間通して感染報告があるが、初夏~秋にかけて増えることがある |
感染力 | 非常に強い(インフルエンザ以上とも) |
症状の経過
百日咳は、3つの病期に分かれて進行します。
①カタル期(初期:1~2週間)
鼻水、軽い咳、微熱など、風邪に似た症状
この時期が最も感染力が強い
②痙咳期(けいがいき:2~6週間)
特徴的な連続性の激しい咳が出現
咳の後に「ヒュー」という笛のような吸気音(whoop音)が出ることも(特に小児)
嘔吐や顔面紅潮、呼吸困難、無呼吸になることも
子どもではけいれん・低酸素・脳障害に至ることもあり注意
③回復期(2~3週間〜数か月)
咳は徐々に軽減するが、刺激で再発することもある
症状は長引きやすい(数週間〜数か月)
注意が必要な人
特に以下の人では重症化のリスクが高いです:
乳幼児(0歳〜1歳):無呼吸や脳症のリスクあり
高齢者や基礎疾患がある人
妊婦:胎児への影響もあるため妊婦ワクチン接種が推奨されることも
予防法
定期予防接種(日本)
日本では四種混合ワクチン(DPT-IPV)で予防します:
接種回数 | 推奨時期 |
---|---|
1回目~3回目 | 生後3か月~6か月ごろ(3~8週間隔) |
追加(4回目) | 生後12~18か月ごろ |
※免疫は時間とともに弱くなるため、思春期や成人への追加接種(Tdap)が推奨される国もあります。
診断と治療
方法 | 内容 |
---|---|
診断 | 症状・咳の音・鼻咽頭からの検査(PCR、培養、抗体) |
治療 | 抗菌薬(主にマクロライド系:クラリスロマイシン、エリスロマイシンなど) |
支持療法 | 酸素吸入、点滴、咳止めなど(※咳止めは限定的な効果) |
まとめ:百日咳の重要ポイント
ポイント | 内容 |
---|---|
早期診断 | 初期は風邪に似るが、特徴的な咳に注意 |
感染予防 | 乳幼児との接触前に大人もワクチン接種を検討 |
周囲への配慮 | 感染力が非常に高いため、学校や職場への拡大防止が重要 |
最近なぜ日本で話題になっているの?
最近、日本の中で「百日咳」が話題になっています。
日本で「百日咳」が再び話題となっている背景には、いくつかの重要な要因が絡み合っています。以下にご紹介します。
1.COVID-19対策後の“免疫ギャップ”
マスクやソーシャルディスタンスにより、百日咳を含む呼吸器感染症の自然暴露が減少。その結果、子どもだけでなく大人も含めて、集団の免疫レベルが低下しました。COVID規制が緩和される中で、感染が急激に再燃しています。
2.ワクチン接種率の低下・免疫の減衰
パンデミック時に定期接種スケジュールが遅れ、ワクチン未接種または接種完了しない乳幼児が増加 。
百日咳ワクチンの免疫は数年で低下するため、小学生や大人の中・高校生層で抗体が失われています 。
3.学校・保育所などでの集団感染
2025年春の学校再開や行楽シーズンによって、子どもたちの間で密な接触が再び復活。これが集団感染を促し、小学校時代・思春期に感染するケースが多数報告されています。
4.マクロライド耐性株の出現
日本や中国を含むアジア圏では、抗菌薬(マクロライド)耐性を持つ百日咳菌が増加。これにより治療が難しくなり、感染・伝播期間が延びる可能性があります。
5.大人の無症候・軽症感染による伝播
大人が軽く咳が続く程度で感染に気づかず、乳幼児や妊婦に感染を広げるケースが増加。大人自身の症状も長引き、合併症のリスク(例えば糖尿病との悪影響など)も明らかになっています。
事実データで見える急増ペース
なぜ今話題?
集団免疫の低下:コロナ禍で予防措置が徹底され、自然免疫の再強化機会が減少
予防ワクチンの継続不足:子どもだけでなく思春期・成人にも追加接種が必要な時期
耐性株の出現:治療の難易度が上がり、感染拡大の懸念が増している
学校再開で波及:学校・保育園を中心に、短期間で広がっているため
大人から赤ちゃんへの橋渡し感染:大人が媒介しやすく、これまでとは異なる伝播経路も注目されています
意識すべきこと
ワクチンの追加接種:思春期・成人も含む追加接種(日本でも任意で推奨)がカギ
咳のエチケットと早めの受診:大人の軽い咳も「もしかして?」と注意
耐性株への警戒:早期の診断・検査、正しい抗菌薬の使用が重要
※特に「大人が知らずに感染源になる」「耐性株による治療難」など、これまでと異なる要素が流行拡大の一因となっています。
大人の百日咳の主な特徴
大人の百日咳は、子どもと比べて軽症で見過ごされやすいですが、実は感染源になりやすく、長期間つづく咳によって日常生活に支障をきたすこともあります。以下に詳しく解説します。
項目 | 内容 |
---|---|
症状の始まり | 軽い咳・のどの違和感など、風邪と区別がつきにくい |
進行後の特徴 | 長く続く発作的な咳(特に夜間)、咳き込むと嘔吐することも |
whoop音 | 小児と違い、典型的な「ヒュー」という吸気音(whoop音)は少ない |
咳の期間 | 通常3週間以上、ときに数か月に及ぶ長引く咳(咳喘息と誤診されやすい) |
感染力 | 発症初期(1〜2週)が特に高く、周囲の子どもや妊婦に感染させやすい |
大人の百日咳の診断方法
1.症状の問診
「2週間以上咳が続く」「市販の咳止めが効かない」「周囲で百日咳の人がいる」などが診断の手がかり。
2.検査
PCR検査(鼻咽頭ぬぐい液)
抗体検査(血液検査)
稀に培養も実施されるが時間がかかる
対処・治療法
1.抗菌薬(マクロライド系)
咳の発症から3週間以内であれば抗菌薬が有効
主に使用される薬:
クラリスロマイシン
アジスロマイシン
エリスロマイシン
※マクロライド耐性がある場合は別の薬(テトラサイクリン系など)を検討
2. 対症療法
咳止め(医師の判断で処方)、鎮静剤、睡眠補助など
咳による肋骨骨折や尿漏れを防ぐための対策も重要
大人が受けるべきワクチン
接種名 | 内容 |
---|---|
Tdapワクチン | 百日咳(Pertussis)+破傷風(Tetanus)+ジフテリア(Diphtheria)を1つにしたワクチン |
推奨される人 | 思春期以降に接種歴がない人、妊婦、医療従事者、乳幼児に接する家族など |
接種間隔 | 一般に10年ごとの追加接種が推奨される(日本では任意) |
大人が注意すべきポイント
注意点 | 解説 |
---|---|
長引く咳は百日咳の可能性も | 咳喘息や後鼻漏と自己判断せず、早めに受診を |
乳児・高齢者への感染防止 | 自覚症状が軽くても、周囲にリスクの高い人がいればマスク・受診を徹底 |
ワクチン接種の見直し | 免疫は年々低下。成人でもワクチンによる再強化が重要 |
耐性菌への意識 | 抗菌薬を自己判断で使わず、耐性リスクを減らす必要あり |
まとめ:大人の百日咳とは?
項目 | 内容 |
---|---|
見逃しやすい | 風邪と区別がつきにくく、診断が遅れがち |
長引く咳に注意 | 咳喘息と誤診されやすいが、治療法が異なる |
感染源になりやすい | 自覚がなくても乳児や妊婦に重症化リスクあり |
ワクチン再接種を検討 | 追加接種による予防が自分と周囲を守る |
※気になる症状がある場合、内科または呼吸器科での受診をおすすめします。また、「家族に乳児がいるけど自分は昔にワクチン打っただけ」という方は、大人の追加接種(Tdap)を検討する価値大です。
百日咳 vs 喘息:比較表
喘息と百日咳は、どちらも「咳が長く続く」点で似ていますが、原因・症状の特徴・診断法・治療が異なります。以下に詳しく解説します。
項目 | 百日咳(Whooping Cough) | 喘息(Bronchial Asthma) |
---|---|---|
原因 | 細菌感染(ボルデテラ・パータシス) | アレルギー性・慢性炎症による気道過敏 |
感染性 | 強い(飛沫感染) | なし(非感染性) |
発症年齢 | 子ども~大人まで(全年齢) | 小児発症が多いが大人でもありうる |
咳の特徴 | 発作的で激しく、長く続く咳(夜間や嘔吐を伴うことも) | 息苦しさ・「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)を伴う |
咳の持続 | 通常3週間以上、数か月に及ぶことも | 慢性的に繰り返す(夜間・早朝に悪化) |
痰の有無 | ほとんどなし(乾いた咳) | 痰が絡むことがあるが少量 |
whoop音 | 小児では典型的(大人は目立たない) | なし(代わりに「ぜいぜい」「ヒューヒュー」) |
発熱 | 初期に微熱程度(無熱のことも多い) | 通常なし |
他者への感染 | 感染源となる(特に初期) | 感染性なし |
診断方法 | PCR・抗体検査など | 聴診・呼吸機能検査(スパイロメトリー)・治療反応性など |
治療法 | 抗菌薬(マクロライド系) | 吸入ステロイド、気管支拡張薬、抗アレルギー薬 |
見分けるポイント(チェックリスト)
以下に当てはまる数が多いほど、百日咳の可能性が高いと言えます。
百日咳の可能性が高いサイン
2週間以上、止まらない咳が続く
咳が発作的・連続的に出る
咳の後に嘔吐する
周囲に咳をしている人が多い or 百日咳患者と接触歴がある
風邪薬や咳止めが効かない
熱があまりない
whoop音や強い咳き込みがある(特に夜)
喘息の可能性が高いサイン
胸がしめつけられるような苦しさ
呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音がする
咳が夜間や季節の変わり目に悪化する
アレルギー体質がある(花粉症、アトピー性皮膚炎など)
家族にも喘息もちがいる
運動後や冷気で悪化する
吸入薬で症状が軽くなる
医師による診断の流れ(目安)
検査・所見 | 百日咳 | 喘息 |
---|---|---|
聴診 | 特徴的変化なし(軽いゴロゴロ音) | 喘鳴(ぜいぜい音)が確認されることあり |
血液検査 | 白血球増多(特にリンパ球) | 好酸球増多、IgE高値など |
呼吸機能検査 | 異常なし | FEV1低下・可逆性あり |
PCR検査(鼻ぬぐい液) | 陽性(感染確定) | 陰性 |
抗菌薬の効果 | 初期は有効 | 無効 |
吸入薬の効果 | 無効 | 有効なことが多い |
両方の併存に注意!
特に大人の喘息患者が百日咳にかかることもあります(気道過敏+感染)。
→ 咳がいつもより重い、治りが遅い、抗菌薬で改善するなら、百日咳を疑って検査が勧められます。
まとめ
見分けのポイント | 百日咳 | 喘息 |
---|---|---|
感染性 | あり(非常に強い) | なし |
咳 | 激しく、連続的に長引く | 夜間や運動後に悪化する |
音 | whoop音(子ども)、咳き込み | ヒューヒュー(喘鳴) |
診断法 | PCR検査、抗体検査 | 呼吸機能検査、聴診 |
治療 | 抗菌薬(初期) | 吸入薬・抗アレルギー薬 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は【百日咳】について内容をまとめてお伝えしてきました。
最近なにかと話題になっている【百日咳】ですが、言葉を耳にしたことはあっても、なかなか細かいところまでは知らなかったという方が多いのではないでしょうか?
今回の内容を読んで少しでも話題になっている【百日咳】について理解が深まっていたら嬉しいです。
特に似たような症状で知られている【百日咳】と【喘息】の違いについては上記の内容を元に、もしご自身の身に起こったときの参考にしてみてください。
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