ビタミンDで筋力、免疫力を強化!|管理栄養士マチコ先生のスマートコラム

ビタミンDは筋力強化に活躍!
暖かい日が増え、紫外線も徐々に強くなってきました。
私たちの皮膚には、ビタミンDの元になる物質「プロビタミンD」が存在しています。これは、コレステロールが原料となって合成されたもの。このプロビタミンDが、紫外線によって「ビタミンD」に変換されます。
ビタミンDの働きとしては、カルシウムの吸収を促して骨を丈夫にしたり、免疫細胞を活性化したり、血液や筋肉のカルシウム濃度を調整したりします。このように、骨と筋力の強化や免疫力の向上に関与しているのです。
また、動脈硬化など生活習慣病の予防にも作用します。
魚を食べてビタミンD補給
食品には、魚類に多く含まれる「ビタミンD 3 」、キクラゲや干し椎茸などに多い「ビタミンD 2 」があります。食品に含まれているビタミンDは、肝臓で代謝されて、腎臓で活性型になってから活躍します。
人の体には、魚類に多い「ビタミンD 3 」の方が、効力が高いと言われています。
ビタミンDは食品から摂取したものと、紫外線によって皮膚で産生されるビタミンDが体内のビタミンD量として反映されます。魚類などの食品も大事ですが、適度に紫外線を浴びることも大事ということが分かりますよね。
1日15分からの日光浴で骨も体も元気に
紫外線を浴びる目安としては、春から秋にかけては1日15〜30分、曇りの日は30〜60分を週に3回程度が理想的です。もしくは毎日15分ほど浴びるのもいいでしょう。
厚生労働省から公表され、今年改定された「日本人の食事摂取基準2025年版」では、ビタミンDの目安量が今までの1日8.5μgから増えて、1日9.0μgに引き上げされました。骨の健康維持の重要性、高齢者のフレイル(虚弱)や骨粗鬆症の予防などを考慮し、見直されたのです。
実は私もつい2ヶ月前の冬、転倒により手首を2箇所骨折しました。本来は手術が必要だったのですが、医師より骨が丈夫なのでギブス固定で治療できると言われ、ホッとしました。今は完治し、とてもきれいに骨ができ、ヒビが入っていたところも治りました。この骨の出来具合には、担当医師も驚いていたくらいです。これも普段から意識している食生活の賜物ですね。

【 プロフィール】
- お食事のカウンセリングサロン「colan」代表
- 管理栄養士・料理家・コラムニスト
【 経歴 】
- 北海道北見市出身
- 天使女子短期大学(現 天使大学) 食物栄養学科 卒業
- 食事指導の企業で食事相談業務を行う
- 雑誌の編集者として取材、文筆業を行う
- 大手料理教室の料理講師として和洋中全般、美容に関する料理を教える
- 高齢者施設では栄養科長/管理栄養士として多くの実績を積む
- 現在はフリーランスの管理栄養士として活動中
- 2020年よりオンライン食事カウセリングを開始
- 2021年よりスマートチェーンでのオンライン食事指導を開始
